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2021年7月14日聖書の学び

本日は、サムエル記下12章7,13節から「知恵ある叱責」と題して短くお話をします。

12:7 ナタンはダビデに向かって言った。「その男はあなただ。イスラエルの神、主はこう言われる。『あなたに油を注いでイスラエルの王としたのはわたしである。わたしがあなたをサウルの手から救い出し、12:13 ダビデはナタンに言った。「わたしは主に罪を犯した。」ナタンはダビデに言った。「その主があなたの罪を取り除かれる。あなたは死の罰を免れる。

イスラエル王のダビデは家臣ウリヤの妻バテシバに横恋慕をしてしまいました。ウリヤを危険な戦場に派遣し、もくろみ通りにウリヤが戦死すると、ダビデはバテシバを妻にめとりました。二人のあいだには息子が生まれるのですが、神は、預言者ナタンを遣わし、巧みな例え話(サムエル記下12章1-6節)を用いてダビデに罪の重大さを思い知らしめたのです。そしてダビデはナタンから𠮟責をされたとき、謙虚にその言葉を受け止め、罪を認め、すぐに悔い改めたのです。詩編51編をお読みください。悔い改めとは罪を告白し、生き方を180度に方向転換をすることです。罪を犯したことに気付いたら、直ぐに、罪を告白し、ゆるして頂きましょう。悔い改めて参りましょう。

この箇所からもう一つ学べることがあります。それはナタンの存在です。預言者ナタンは神様が遣わし、巧みな例え話を用いてダビデに罪の重大さを思い知らしめたのです。私たちは誰でも失敗をしますし罪をも犯します。本人が気づかない場合、時には誰かがそのことを教える必要があります。嫌な役割です。逆恨みされるかもしれません。ですから、その場合にはナタンのように知恵を使いながら悔い改めに導く必要があります。もし、ナタンがダビデに彼が犯した罪を指摘しなかったら歴史はどうなっていたでしょうか。

7年前、ある友人のクリスチャンご夫妻からからとても嬉しい手紙を頂きました。男の子が生まれた内容の手紙でした。そのカップルはいわゆるデキ婚でした。この世の基準では別にデキ婚なんて問題がないかもしれません。しかし、神の子は違います。奥様はピアノが上手な方ですので、伝道集会で良く一緒に奏楽奉仕をしたものでした。デキ婚にはとても残念な気持ちもありましたが、友人として、男子の誕生に嬉しく思いました。更に嬉しかったことには、手紙の最後にこう記されていました。「悔い改めて一から出直したいと思います。今後共よろしくお願いします。」と。本当に嬉しかったです。実はここに至るまでには、あるとき、あるかたが、ヨナタンの役割をしたのです。周りの方が罪を犯したままであるなら知恵を用いて悔い改めに導びこうではありませんか。