• 千葉県八街市にある家族的な教会です

2022年12月14日聖書の学び

本日は、ローマの信徒への手紙11章36節とコリントの信徒への手紙一10章31節から「人生の目的」と題して短くお話をします。

ローマ 11:36 すべてのものは、神から出て、神によって保たれ、神に向かっているのです。栄光が神に永遠にありますように、アーメン。一コリント10:31 だから、あなたがたは食べるにしろ飲むにしろ、何をするにしても、すべて神の栄光を現すためにしなさい。

ファーブルが記した有名な「昆虫記」の中にはマツノギョウレツケムシの観察があります。この毛虫は4月頃に土にもぐりさなぎとなるのですが、その際に行列を作って松の木の近くの場所を探す習癖があるそうです。これがこの毛虫の名前の由来です。ファーブルはこの毛虫を何匹か捕まえて、植木鉢に置きます。すると毛虫は一つの輪を作り行列を始めます。植木鉢には餌も置いてあるのですが、毛虫は見向きもせずに、ただ黙々と歩き周り、八日目についに飢えと疲労で死んでしまいました。虫の習性とは言え、その忍耐強さには驚かされると同時に、八日間も同じ場所を回り続けたことに何の意味があるだろうかと考えざるを得ません。古代ギリシアにおいて、犯罪者に対する最も重い刑罰の一つは、桶の中に入っている水をもう一つの桶に移し替え、この作業を延々と繰り返すことでした。作業自体はいたって簡単です。小学生でも出来る単純なものです。しかし、人間はこの無意味な作業の繰り返しに耐えることはできないのです。ですから重い刑罰になるのです。聖書には人生の目的が明確に示されています。改革派のウエストミンスター教理問答集の第一番目には次のように記されています。

問1人間のおもな、最高の目的は、何であるか。

答 人間のおもな、最高の目的は、神の栄光をあらわし(1)、永遠に神を全く喜ぶことである(2)。

(1)ロ-マ11:36、Ⅰコリント10:31 (2)詩73:24-28、ヨハネ17:21-23

主のご降誕をお祝いするクリスマスが近づいています。キリストは私たちを救うため、罪の罰を一身に受け十字架で殺されるためにお生まれになりました。恵みによって救われた私たちの人生の目的を今一度、覚えようではありませんか。