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2022年2月9日聖書の学び

本日は、ルカによる福音書4章9-13節から「試みに打ち勝つ」と題し、短くお話をします。

4:9 そこで、悪魔はイエスをエルサレムに連れて行き、神殿の屋根の端に立たせて言った。「神の子なら、ここから飛び降りたらどうだ。 4:10 というのは、こう書いてあるからだ。『神はあなたのために天使たちに命じて、/あなたをしっかり守らせる。』 4:11 また、/『あなたの足が石に打ち当たることのないように、/天使たちは手であなたを支える。』」4:12 イエスは、「『あなたの神である主を試してはならない』と言われている」とお答えになった。 4:13 悪魔はあらゆる誘惑を終えて、時が来るまでイエスを離れた。

今日の聖書箇所は「荒野の試み」の後半部分です。主イエスがバプテスマのヨハネから洗礼を受けた後、聖霊に導かれて荒野に行き、そこで40日間、断食をしたのですが、そのとき、悪魔が主イエスを三回、試みに遭わせた事が書かれています。三度目の試みは、高い所から飛び降りるというものです。驚くべきことに、悪魔は聖書の言葉を使って誘惑していますが、実に巧妙です。10節は詩篇91篇からの引用です。詩編 91:11 主はあなたのために、御使いに命じて/あなたの道のどこにおいても守らせてくださる。狡賢い悪魔は「あなたの道のどこにおいて」という部分を意図的に省いています。詩篇91編は決して飛び降りることからの守りを語っているのではありません。悪魔は、文脈を無視し自分の主張にとって都合のよいようにするため、御言葉をねじ曲げたのです。神の言葉を自分の思い通りに利用しようとしたのですが、この試みに対し、主イエスは「あなたの神である主を試してはならない」と答えました。

三度の悪魔の試みに対して、主イエスはことごとく聖書(申命記)の御言葉を使って勝利されました。悪魔は今も昔も神の民を間違った方向に導こうとして誘惑します。ですから、教会が、またクリスチャン一人一人が、御言葉によって生きることを忘れてはいけません。様々な問題が教会に襲い掛かります。悪魔は知恵を尽くして個人や教会を誘惑し、攻撃し、私たちを主イエスから遠ざけようとしているのです。悪魔は詩篇の御言葉を恣意的に捻じ曲げましたが、聖書(黙示録22章18,19節)には一言一句足しても引いてもいけない、そうしたものには聖書に書かれた災いが襲うであろうと厳しくかかれています。私たちはどうでしょうか。御言葉を自分に都合よく解釈してはいないでしょうか。

主イエスは神様でもありますが、人の子として御言葉を正確に覚え、握り締め続けていたのです。ですから悪魔に誘惑をされた時に、即座に御言葉で切り返し打ち勝つことが出来たのです。御言葉を正しく覚え握り締めましょう。試みに打ち勝つ秘訣です。