本日は、詩編139編4節とヨハネの手紙一3章20節から「見せかけのそぶり」と題して短くお話をします。
詩編139:4 わたしの舌がまだひと言も語らぬさきに／主よ、あなたはすべてを知っておられる。
一ヨハネ 3:20 心に責められることがあろうとも。神は、わたしたちの心よりも大きく、すべてをご存じだからです。
イギリスのエリザベス女王が9月8日に崩御されました。享年は96歳でした。70年間にわたり、“イギリスの母”として敬愛されてきたエリザベス女王、死を悼む声と祈りは、世界中から寄せられています。エリザベス女王の妹であるマーガレット王女は2002年に71歳で他界をされていますが、マーガレット王女と写真家のアームストロング・ジョーンズ氏が結婚をされたときの出来事が1975年の天声人語に記されています。要約をしますと、今から60年前、テレビが普及し始め、この結婚式は世界中で大々的に放送されました。式が終わると二人はバッキンガム宮殿のバルコニーに姿を見せ、群衆の祝福に手を振ってこたえました。これもテレビの画面に大きく映っていました。数日後、ロンドンの新聞に次のような投書が届きました。「まことに国家の慶事であるが、お二人に少々ご注意を申し上げたい。ご両人は手を振りながら『これくらいでもういいでしょう。』、『もう少しの辛抱よ。もう少し大きく手を振ったほうがよくはなくて』などと話しあっていた。いささか不謹慎かと思われる。ついでながら小生は読唇術を心得ている」。気さくなカップルが一本取られた格好だった。ある不心得者の男がいました。畑泥棒をするため小学生の息子を連れて行きました。息子に見張り番をさせるためです。ところが、この息子は教会の日曜学校で、神様について聞いていましたので、父親の言いつけをとても悲しく感じていました。父親の命令なので、逆らうことが出来ず、我慢して見張り番をしていたのですが、我慢ができなくなり、大声で次のように叫びました。「お父さ～ん、見ている人がいます！」父親は驚きあわてて、「なんだと、本当か、だれが見ているんだ！」と聞き返しました。すると、その少年は、大声で「神様が見ておられます！！」と答えたのです。この父親は自分の息子に何も答えることが出来なかったそうです。 神はどんなに小さな良いことも悪いことも全てをご存じなのです。私たちはどうでしょうか。見せかけのそぶりをしてはいないでしょうか。心を探ってみようではありませんか。