本日は、ヨブ記42章2節から「神に奇跡はない」と題し、短くお話をします。
ヨブ 42:2 あなたは全能であり/御旨の成就を妨げることはできないと悟りました。
このヨブの言葉はヨブが受けた数々の試練の中で、神との対話を経て神の全能性を悟った時の言葉です。42節はヨブ記の最終章です。昔、グリーンランドに最初の宣教師が来た時のことです。大飢饉が起こり、追い打ちをかけるように先住民たちは生活の糧である鯨が一匹も取れなくなってしまいました。油も尽き果ててしまい、冷たい部屋の中で暗闇の生活を強いられ、犬も一匹一匹と飢え死にをしていきました。それで、先住民たちは宣教師のところにきて次のように告げました。「お前の信じている神に頼んで鯨が獲れるようにしてくれ。もし、鯨が与えられないのならこの地の神がお前をこの地に入れたことを怒っているのだ」と。先住民たちは宣教師に期限を定め、「もし鯨が獲れない場合は崖から突き落とす」とも伝えました。宣教師は期限まで懸命に祈りましたが、鯨は獲れずに崖から突き落とされてしまいました。先住民たちは死体を断崖の下へ確認にしに行ったのですが、驚いたことに宣教師の死体だけではなく、そこには一匹の巨大な鯨が岸に泳ぎ着いていたのです。この鯨が多くの住民を餓死から救ったのです。先住民たちは心から悔い改め神の前に跪いたのです。そして、宣教師を丁重に葬り、この鯨の骨で作った十字架の墓標を立てました。この宣教師の働きは「一粒の麦」(ヨハネによる福音書12章24節)を思い起こさせます。先住民たちは、一人の宣教師の死と奇跡的な救助の事実を通して、神の力を信じざるを得なかったのです。福音書には主イエスがなされた数々の奇跡が記されています。信仰のない人間には荒唐無稽な話かもしれませんが、私たちはどうでしょうか。理性をもってあれこれと詮索したりしてないでしょうか。私たちの群れは聖書信仰、御言葉に固く立っています。主イエスはこのよう語りました。ルカによる福音書18章27節を見てみましょう。18:27 イエスは、「人間にはできないことも、神にはできる」と言われた。奇跡とは私たち被造物があり得ないと思う事象です。神には当てはまることではありません。神に奇跡はないのです。固く信仰に立って、全能の神に信頼し祈り続けて参りましょう!