ハイデルベルグ信仰問答⑥
第一部 人間のみじめさについて
問7 では、人間のそのような堕落は、どこから来たのか。
答 私たち人間の最初の祖父アダムとエバが、楽園で犯した堕罪と不従順によるためです。その結果、人間本性は毒されてしまい、人間は皆、罪のうちに身ごもられ、罪の内から生まれてくるのです。
主要聖句
創世記 3:1-19、ロマ5:12,17-19、ロマ1:18-32、詩編51:7
問8 わたしたちは非常に堕落しているので、善いことを何一つ行うことができず、あらゆる悪に傾いているのではないですか。
答 その通りです。神の御霊によって新しく生まれるのでなければ。
主要聖句
ロマ7:18-24、ヨハネ8:34、ヨハネ3:5、ロマ7:15
ハイデルベルク信仰問答集はカルヴァン主義の教理にたっていて、問7は全的堕落(ぜんてきだらく、英語: Total Depravity)についての問答です。全的堕落とは「人間は全く堕落して、意志の自由はない。」です。これに対してウエスレー=アルミニウス主義は「意志の自由は皆無ではない」です。ホーリネス教団はこのウエスレー=アルミニウス主義の立場です。
cf.ウェストミンスター大教理問答書
問6 聖書は、神について何を知らせるか。
答 聖書は、神とはどのような方であるか(1)、神における人格(2)、神の聖定(3)、また聖定の遂行(4)を知らせる。
(1)ヘブル11:6、(2)Ⅰヨハネ5:7、(3)使徒15:14,15,18、
(4)使徒4:27,28