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2022年6月15日聖書の学び

本日は、エフェソの信徒への手紙5章20節から「サンクはシンク」と題して短くお話をします。

エフェソ5:20 そして、いつも、あらゆることについて、わたしたちの主イエス・キリストの名により、父である神に感謝しなさい。

聖書は一貫して感謝するように教えています。コロサイ3:15、テサロニケ​​一 2:13、5:16-18、フィリピ4:6-7などを後ほどお読みください。感謝は人への感謝であるとともに父なる神に感謝することを忘れてはいけません。食前の感謝のお祈りもそうです。英語ではSay grace.と言います。直訳すれば、「神からの恵みを言え」です。このSay grace.について次のようなアメリアの小話を聞いたことがあります。ある紳士の家のディナーに一人の農夫の方が招待されました。ご馳走を頂く前に農夫の方はSay grace.をしました。紳士の方は、「困ったことに最近はSay grace.をせずに食事をする若者が増えてきている」と嘆きました。すると農夫は「実は、うちにもいるんです」と答えました。紳士は「お孫さんですか」と尋ねると、農夫は「いや、うちの豚たちです」と答えたそうです。

先々週、海洋冒険家の堀江謙一さんが、世界最高齢での単独無寄港太平洋横断を達成しましたが、60年前、23歳の時にも単独無寄港太平洋横断に成功しています。日本人による初の快挙です。その時の、堀江さんはHow do you do?とThank you.の二つの会話を覚えて太平洋横断に臨んだそうですが、元々、「Thank you」の「thank」(感謝する)は「think」(思う)に由来しています。「あなたがやってくれたことを思い出し、あなたのことを思う」というのが「Thank you」の本来の意味です。

主イエスは山上の垂訓で次のよう語りました。マタイによる福音書6章28節を見てみましょう。

6:28 なぜ、衣服のことで思い悩むのか。野の花がどのように育つのか、注意して見なさい。働きもせず、紡ぎもしない。

6:28 また、なぜ、着物のことで思いわずらうのか。野の花がどうして育っているか、考えて見るがよい。働きもせず、紡ぎもしない。【口語訳】

主イエスは考えることの大切さを教えています。何事も良く考えないで、次から次へと心を変える者は、大事なことを見過ごしがちです。感謝すべきことも見過ぎしてしますのです。ですから、感謝の心も沸き上がらないのです。身の回りのことをよく考えてみたら、父なる神に感謝すべきことだらけではないでしょうか。良く考えてみましょう。「サンクはシンク」です。