ルツ記の学び
①著者
・不明。伝承によれば士師記と共に預言者サムエルが著者と言われていて、士師記の付録と解釈をする学説もある
②執筆年代
・1章1節に「 士師が世を治めていたころ、」とあるので士師時代の約200年の間と考えられる。BC1,200~1,000?。他説もあり
③特徴
・神の目的は予想もしなかった形で成就される
・神は神に忠実な者の人生の中で働く
・他者を助け、家族や友人に尽くすことは人生を変え、幸いをもたらす
・神の恵みはユダヤ人だけでなく、すべての人に注がれている
・神はすべての人を思いやる
・予型としての価値。ボアズはキリストの予型、ルツは異邦人を予型
・ダビデとダビデの系図が遡れる
・清い愛の力を示す
・結婚の高い理想を示す
④キーワード
・「安息」新共同では「安らぎ」(1章9節)、ほとんどの英語の聖書ではrest、原語では創世記49章15節等に使われている
創世記 49:15 彼にはその土地が快く/好ましい休息の場となった。彼はそこで背をかがめて荷を担い/苦役の奴隷に身を落とす。
・「贖い」新共同訳では「買い取る」(4章4,6節)、ほとんどの英語の聖書は
redeem、原語では創世記48章16節等に使われている
創世記48:16 わたしをあらゆる苦しみから/贖われた御使いよ。どうか、この子供たちの上に/祝福をお与えください。どうか、わたしの名と/わたしの先祖アブラハム、イサクの名が/彼らによって覚えられますように。どうか、彼らがこの地上に/数多く増え続けますように。」
⑤構成
1章 モアブ寄留、2章 ボアズの畑によるルツの落穂拾い、3,4章 結婚