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2026年4月12日 主日礼拝説教要旨 伏見敏師

説教題:報いるな、祝福せよ 聖書箇所:ペトロの手紙一 3章8-22節(新共同訳 新約431-432頁)

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中心成句:「悪をもって悪に、侮辱をもって侮辱に報いてはなりません。かえって祝福を祈りなさい。祝福を受け継ぐためにあなたがたは召されたのです。」(3章9節)

信仰ゆえに正しく生きようとして、誤解される。善を行って損をする。そんな経験はありませんか。初代教会のクリスチャンたちも、まさにその状況の中にいました。使徒ペトロは彼らに何と語ったのでしょうか。今日はペトロの手紙一3章8-22節から、三つのことを学びます。

①共に生きる心を持つ(8-9節)

ある海外の日本人教会で、有力なメンバーたちが牧師に反対し、批判の手紙を会員全員に送りました。深く傷ついた牧師は、辞めることさえ考えました。しかし祈りの中でこの8節が示され、彼は決めました。批判する代わりに、反対した人たち一人一人のために毎日祈ることにしたのです。数週間後、相手の痛みが見えてきました。変化を恐れ、自分の居場所を守ろうとしていたのだと。やがて訪ねて話を聞き、3年後その教会は以前より強い一致を経験しました。ペトロが示す五つの心、「心を一つに、同情し合い、兄弟を愛し、憐れみ深く、謙虚になる」。そして、悪には悪で返さず、祝福を祈る。これが、共に生きる教会の姿です。あなたと意見の合わない人がいるなら、今日からその人のために祈り始めましょう。

②正しく生きることを選ぶ(10-17節)

1960年代の南アフリカで、白人牧師ビヤーズ・ナウデは、アパルトヘイトが神の御心に反すると確信し、公然と政府を批判しました。その結果、教会から破門され、自宅軟禁となりました。それでも彼は穏やかに、しかし明確に立ち続けました。アパルトヘイトが終わった時、ネルソン・マンデラは彼を抱きしめて言いました。「あなたは最も暗い時代に、正しいことのために立ち続けてくれた。」ペトロは言います。「義のために苦しみを受けるのであれば、幸いです」(14節)。舌を制し、善を行い、平和を追い求める。信仰を問われる時には、穏やかに、敬意をもって答える。私たちの態度そのものが証しです。

③キリストの勝利を信じる(18-22節)

中国の家庭教会の牧師、サミュエル・ラム師は20年以上投獄されました。釈放後も地下教会での伝道を続け、当局が「また刑務所に入りたいのか」と問うと、穏やかにこう答えました。「私は神に従います。」怒りも恐れもありませんでした。なぜか。「キリストは、天に上って神の右におられます。天使、また権威や勢力は、キリストの支配に服している」(22節)ことを知っていたからです。キリストは私たちの罪のためにただ一度苦しまれ、死なれ、そして復活されました。どんな困難も、その方の主権の外にはありません。投獄中に多くの囚人が彼の証を通してキリストを信じました。ラム師は2013年に88歳で天に召されましたが、その信仰の証は今も中国の教会を励まし続けています。

今日、三つのことを学びました。共に生きる心を持つこと、正しく生きることを選ぶこと、そしてキリストの勝利を信じることです。人間の力ではとても不可能です。しかし私たちには聖霊が与えられており、復活されたキリストが共におられます。だからこそできるのです。今週も、悪に善を返し、祝福を祈る者として歩んでまいりましょう。